その「おもてなし」の心どう伝える? 言葉にしなくても想いが伝わる温かなしつらえ
私のレッスンには、
日々を彩るテーブルコーディネートを
学びに来てくださる素敵な方々がいらっしゃいますが、
時々、特別な想いを胸に秘めて
お越しになる方もいらっしゃいます。
先日レッスンにいらしてくださったのは、
結婚式を控えた若いお二人。
「和の結婚式を挙げるので
披露宴に来てくださるゲストテーブルに
自分たちで手作りした水引を置きたいんです」
と、水引レッスンにいらしてくださいました。

こんにちは。
埼玉県川口市(東川口)の「食と暮らしを愉しむ教室」
テーブルコーディネーターの中江利会子です。
水引レッスンに参加してくださったお二人は
自分たちの披露宴でゲストの方へのおもてなしの気持ちを
水引でできないかと、チャレンジしにいたしてくださいました。

初めて水引に触れるお二人でしたが
凄く楽しんで、結びを覚えながら作品を作ってくださいました。
自分の世界に入りながら、
集中して黙々と作る時間を楽しむことも水引の魅力です。
水引はただ結ぶだけでなく
結ぶまでにも
水引を選び、組み合わせを考え、並び順を考える、
(色選びや並び順でも見え方が全然変わるのです)
相手や完成形を考えながら
想いを形にするための準備時間もあるのです。

当日、手作りの水引が
ゲストのテーブルにちょこんと置かれている光景を想像してみてください。
「今日は本当に来てくれてありがとう」
「これからもどうぞよろしくね」
という、
言葉にならない温かい感謝の気持ちが
伝わってきますよね。
ゲストの方も
「私たちのために・・・」
と、ちょっと嬉しくなりますよね。

水引はまさに
テーブルコーディネートは、
言葉にしなくても想いを伝えられるもの
という、
私が大切にしていることを象徴しているように感じます。
「お疲れさま」
の気持ちを込めて
相手の好きな色や落ち着く色のランチョンマットを選んだり、
「いつもありがとう」
の気持ちを込めて
好きなお花を1輪飾ったり
「お誕生日おめでとう」
の気持ちを込めて
お気に入りの器に好きなメニューを並べてみたり

大げさなことでなくてもいいんです。
そのひとつひとつが
相手を想う気持ちの表れであり
言葉にしなくても
「あなたのことを大切に想っていますよ」
と伝えることができる、
最高のコミュニケーションだと思うのです。

大切な誰かのために、
テーブルの上でそっと想いを伝えてみませんか?
もちろん、
いつも頑張ってる自分にでもいいのです。
きっとその気持ちは
相手に(自分に)届くから。


